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​【追録】

2020/11/21公開

​急にアイデアが降ってきたので勢いでネームを3時間程で描きました。描きながら詰めていったので最初と最後で顔が違ったり色々あります。

終盤の方がイメージ掴めてるはずなので、フリオの顔は他人の資産でマウント取る時が素だと思いますし、怪盗くんのは途中で大ゴマで顔面描き込んだ時のが素だと思います。

後天性ヒーローに引き続きまた血の繋がらない大人と子供のまっすぐなやり取りですが、前回は子供側がかなり拙かったのに対して、今回は大人側が拙さ強めな感じになっています。でも本質は二人とも同等くらいの気持ちです。

本当は胸の中に大きな叫びたい気持ちがあるのに、誰かに祭り上げられたり、縋られたり、恵まれていると決めつけられたり、そうやって誰かに影を落とされて、引き受けながら大人になってしまう方、結構多いんじゃないでしょうか。

シナリオ上とてもどうでもいいことですが、王子25歳、怪盗15歳のつもりです。怪盗の「妹(名前が無いのでこう呼んでいるだけ)」は14歳、大人のことは特に怖がりません。

今回、遊びとして「黄金」「富裕」「御旗」あたりをモチーフに、セリフの端々に縁のあるワードを差し込んでいます。ちょっとだけですけど。良かったらそのへんの遊びも楽しんでください。

2021/02/21紙版発行

別作品『シュガーコート』と共に、追録ページを加えつつ印刷して頂きました。

●クロスクロースについて

 紙版には設定資料が追加してあります。それを踏まえた掌編です。

 この作品が読みにくいなあ~って方向けに名言すると、怪盗くんのバックボーンをやんわり匂わしてます。

 仔細は省いてしまうのですが、ちょっと愛玩人形みたいな人生を歩んでいた彼の母は「こころだけは奴隷になってはだめ」と毎日指切りを繰り返していました。愛玩されていれば生きていけたはずの彼を板挟みにしていた、一つの正しさ。

 フリオが荒地へ旅立つ日、偶然二人は出会い、そのまま一緒に道連れ……という流れ。

 「こいつはすごく苦しい思いを切り落として駆け出してきたんだ」とはフリオは察しているので、そんな少年が「縋ってきた子ども達のために」と誰かのためだけに貧民街でシンボルになろうとした時、ぞっとしたんじゃないかなあなどと。

 その後も絶えない憐憫……フリオの彼がフリオの手を払った理由が、母親に被せられ一方的に刷り込まれ続けたものだとしたら。捨てて来たはずなのに彼の胸に息づく両親との歪みがまた彼の手を引いているのだとしたら。「奴隷であってはならない」とは本当に彼自身が望んだ道なのかと。

 その自由崇拝こそ、ほんとうは誰かが圧し被せた枷なのではないかと。

 まあでも大丈夫です。フリオの下につくことは自由をたくさん失うものですが、彼なりの選択ですので。

こんなところまでご覧いただきありがとうございました。

以下はおまけです。テキストがたくさんついているので、是非拡大せずにどうぞ。

© 2020 鉄屑オレンジ

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